パチンコバイトの現状と「飛ぶ」現象の全貌 | アルファスタッフ

パチンコバイトの現状と「飛ぶ」現象の全貌

「バイトを飛ぶ」=「バイトをバックレる」

簡単に言ってはみるものの、飛んだ時に起こりうるリスクを考えたことありますか?パチンコバイトを飛んだ後のことを考えてみましょう。





「飛ぶ」という現象の背景

アルバイトとして勤務していると、いずれ訪れる「退職」のきっかけ。本来入社する際には、退職することをイメージして働きだす方はまず少ないのが現状で、本来決めていた期間、勤務するのが通常でしょう。しかし、職場では様々な要因で想定外の退職をする方が一定数いることも事実です。
また、その退職する方法がわからず、出勤予定にもかかわらず、連絡をせずにバックレてしまう、通称「飛ぶ」といわれる辞め方をした方も少なからずいらっしゃると思います。特にパチンコ店では「飛ぶ」ことによる退職者が多いのも事実です。ここでは、バイト先を「飛ぶ」理由について業界20年の営業担当者がお伝えします。

パチンコバイトにおける「飛ぶ」とは?

「飛ぶ」という用語の定義

「飛ぶ」や「バックレる」という言葉の意味は、本来勤務すべき日に無断で欠勤し、勤務先からの電話なども出ず、そのまま自然退職する行為を指します。この行為は、絶対に許されるべき行為ではなく、一緒に働いている上司や仲間、そしてパチンコ店に来店されるお客様すべてに迷惑をかける行為であり、当事者自身の社会的信用を失う行為となります。

なぜ「飛ぶ」現象が起こるのか。

様々な理由により発生していることが考えられますが、パチンコ店においてバックレが多い理由には、不規則なシフトや、お客様からの理不尽なクレーム、土日祝や大型連休などに思ったように休めない等が挙げられます。特に最近ではパチンコ店を利用したことが無い初心者や若年層にとって、それらの要因は精神的な負担となりやすく、結果突発的な退職が起こることが考えられます。

アルバイトが抱える悩みと原因

過酷な勤務条件と接客のストレス

パチンコ店でのアルバイトは、実際のイメージとのギャップがあるという声をよく聞きます。応募者の方にパチンコ店の仕事を選んだ動機を聞くと、以下のような内容が多く聞かれます。

・時給が良かったから
・友達が働いていて楽しそうだったから
・シフト制なので、プライベートとの両立ができそうだから
・覚えることが少なそうで、楽そうだったから

などが挙げられます。
では実際はどうなのでしょうか。実際働いてみたら、思ってたものとは違ったという方も多いのが事実と言えます。代表的なものとして、過酷な勤務条件と接客面でのストレスが挙げられます。
接客業ならではの過酷な労働条件として、例えば土日祝や年末年始などの大型連休は、パチンコ店にとって繁忙期となり、当然ながら多くのお客様の来店が見込まれます。土日祝や大型連休などは出勤人数が増員される影響もあり、休みがとりづらい状況も生まれます。また、音の大きな環境であり、来店されるお客様は勝ち負けもあり、理不尽なクレームを言われたりすることも多々あります。そういった場面では、忍耐力も必要と言えますが、パチンコ店の仕事を選んだからには、こういったクレームは避けられないのも現実です。接客面でのストレスを感じた場合は、同僚や先輩、上司に相談すると軽減されることもあります。

不規則な労働条件と体力の限界

パチンコ屋の営業時間は地域にもよりますが、朝9時から夜11時までとなり、早番、遅番の交代制のシフトがほとんどになります。早番、遅番の人数のバランスが取れている店舗であれば、どちらか専属というのも可能ですが、早番、遅番どちらも不足しているという店舗に入社した場合は、どちらのシフトにも入ることがございます。こうなると、昼夜逆転の生活をしてしまうことにつながる方も出てきて、実際に寝坊や体調不良などを引き起こし、結果退職するというケースもございます。
また、お客様が多い土日祝の営業については、多くのお客様の対応をすることになり、仕事に追われるケースも多々あります。パチンコ店の仕事は、簡単なものから、技術を要するものまで幅広く存在します。勤務を続けていけば自然と習得できることは多いですが、業務に追われることで、余裕がなくなり結果、体力の限界を感じて退職に至ることもございます。

理不尽な店舗ルール

パチンコ店のメインユーザーは地域によって様々となります。例えば、都心部にあるパチンコ店と、郊外にあるパチンコ店とでは、来店されるお客様層が大きく違ってくることもございます。そのターゲットの客層に合わせて、店舗のルールがあるのも事実あります。
例えば、都心部にあるパチンコ店の場合、仕事終わりのサラリーマンや、学校終わりの学生など、流動性のあるお客様が多い場合は比較的身だしなみも自由な店舗が多い印象ですが、郊外に行くと、高齢者をメインターゲットにしている店舗も多数存在し、その場合は身だしなみも厳しく規制しているケースもございます。
例えば髪色ひとつにしても、都心型は髪色自由に対して、郊外型は暗めの茶色までなど、規則一つとっても大きく違ってきます。もちろん、その企業の考え方などがあるので、上記のようなケースは一部の例でしかございませんが、一部の方にとっては理不尽なルールに感じることもあるでしょう。



パチンコバイトを「飛ぶ」前に考えるべきこと

パチンコバイトを飛ぶ、またはばっくれるという行為は、予告なく突然仕事に来なくなることを指します。一瞬の判断だったかもしれませんが、この行動を選んでしまうと、そこに関わる全ての関係者に迷惑をかけることになります。まだ入社したばかりだしや、研修中だから迷惑がかからないなど考える方もいらっしゃると思いますが、雇用主のパチンコ店としても戦力として採用している以上は、迷惑のかからない退職は基本的には無いと考えた方が良いでしょう。最もばっくれが起こりうるタイミングが入社してから1週間以内と言われております。慣れない環境や、覚えることの多さ、人間関係の構築など、どの職場でも起こりうる問題で、むしろ必ず乗り越えなければならない壁とも言えるでしょう。そんな無責任な行動をする前に、考えるべきことは多々あるはずです。

プレッシャーとストレスへの対処

メンタルヘルス対策とコミュニケーションの強化

日々起こりうる職場でのストレスや精神的な負担を軽減するための取り組みは、労働者だけの問題ではありません。パチンコ店においても、職場環境を改善している企業も多く、ハラスメントや悩み事などを相談するサポート窓口などを設けて労働者のストレス軽減に努めています。
また、職場での人間関係が離職に大きく影響を受けることがあるので、やはり普段からの人間関係の構築方法として、相談しやすい環境を自ら作ることが好ましいでしょう。特にパチンコ店での勤務は一人で行うものではないので、チームワークがとても大切です。休憩時間や勤務開始前、終了後などにでも、積極的に仲間とコミュニケーションをとりましょう。

体系的なサポート体制の重要性

適切なサポート体制が整備されている職場では、労働者が満足度を高め、離職率が低下する傾向があります。また、労働者が長期間にわたって職場に定着することで、職場の安定性と連続性が確保されます。働くパチンコ店を選ぶ一つの基準にしてみてはいかがでしょうか。

辞める前に検討すべきこととスムーズな退職方法

自分の状況を冷静に分析する

辞めたい。そう思った際すぐに行動するのではなく、自分の置かれている状況を冷静に分析してください。パチンコ店側は、あなたを必要として採用してくれたはずです。一時の感情で、すべてを棒に振るようなことがないよう、冷静に物事を判断しましょう。効果的な例として、感情を一時的に置いておくや、過去の経験を振り返ってみて、自身の過去の経験や行動パターンはどうだったか、またその結果どうだったかなど成功した経験や失敗から学んだ教訓を活かしましょう。

通知のタイミング

冷静に考えた結果、退職という意思決定をした場合は、1日もはやく職場の上司に伝えましょう。職場はあなたのこと、そして職場のことを考えたうえで、適切な判断をしてくれるでしょう。



実際の体験談を通してみるパチンコバイトの現実

バイト飛びのリアルな体験談

辞めたきっかけとその後の変化

私たち派遣会社で勤務いただくスタッフさんの中にも残念ながら、飛んでしまうスタッフさんがいることは事実ございます。またその数は年々増加傾向にあります。原因の中には、我々の配慮が足りないことから起こった退職などもあり、すべてが労働者の責任ではないと考えております。だからこそ、受け入れる側の環境整備も大切であり、働く方のモチベーションを維持しつづける環境づくりは今後さらに社会から企業に求められていくでしょう。我々が対面した飛びによる退職したスタッフさんの中から多かった順に理由を以下にまとめました。

1位:職場の環境が合わなかった
2位:嫌な同僚または上司がいる
3位:客に理不尽に怒られた


主に上位は3つとなります。1位は圧倒的に職場の環境が合わなかったという理由からくるものです。これは、思っていた仕事と違うや、やりがいを感じれないなど。しかもそれを1週間以内に判断するケースが多いです。正直、そんな短期間で職場のすべてを知ることは不可能です。まずは3ヶ月程度働いてみて、総合的に判断してもらえると間違った判断にはなりにくいでしょう。 2位、3位についてはやはり人間関係のもつれから起こるものになります。性格的に合わないや、自分にだけ強くあたってくるなど、思い込みからくるものもあれば、何らかの理由により自分に対して嫌がらせをしてくる人もいるかもしれません。そんな時は、対話を通じて解決することが望まれます。具体的には、相談しやすい同僚や上司を頼り、解決できるよう努めてみるのも大切です。また、お客様からの理不尽なクレームなどを受けることも多々あります。これについては、年々減少していると言え、やはり業界特有のものに慣れれなければ、やってられないと考え、結果退職につながるケースもございます。こちらについても、まずはお客様に謝罪をして、今回起こった事例を上司に報告、相談し、会社として対処法を考えるなど、建設的な話をしていけば、解決できるケースもあるでしょう。

最後に

私たち派遣会社の意見としても、飛ぶという退職方法は決しておすすめできません。ただ、やむを得ずその選択をした方もいらっしゃると思います。そんな時は、職場の上司または我々のような派遣会社の営業担当に相談してください。解決するために全力で相談に乗ってくれます。自身の間違いを指摘してくれたり、新たな考え方を教えてくれたり、相談することは、決してあなたにとってマイナスに働くことは無いでしょう。 この記事を読んで、パチンコバイトを辞めたいと考えている方、また過去に無断で辞めてしまった方が、過去の過ちから学び、仕事に対して前向きな一歩を踏み出せることを願っています。